博士論文はいつまでに書き始めればいいの?

大学院

さとぱん博士です。普段は博士研究員(ポスドク)として研究に明け暮れています。

久々の更新になります。

私事ですが、先月無事に学位(博士号)を取得することができました!

博士課程に通っている大学院生の中には、

博士論文っていつから書き始めればいいんだろう?

と思っている方がいらっしゃるかと思います。

ちなみに私は10月後半に論文を書き始めましたが、かなり遅かったと反省しています。

そんなこともあり、追い込み時期に体調を崩してしまい、最後は病院に通いながら論文を書く羽目になってしまいました…

そこで、ギリギリのスケジュールで学位を取得した私を例として、遅くともいつ頃から論文執筆に取りかかるのが良いかを説明します。

私の博士論文の文量とスケジュール

初めに、私の博士論文の文量は123ページでした。

博士論文としては、平均程度の文量かなと思います。

ちなみにですが、所属研究室の先輩方の博士論文を調査したところ、在籍年数3年間(博士入学のため)にも関わらず300ページ弱の論文を執筆した留学生の先輩がいらっしゃいました。

本当に研究が大好きで、土日も研究室に籠って研究していた方なので、流石だなと思いました。

続いて、ざっくりした私の博士論文関連のスケジュールについてです。

  • 10月中旬~下旬: 博士論文執筆に着手
  • 11月中旬: 論文初稿完成
  • 11月中旬~下旬: 新型コロナに感染www(体調管理には気を付けていたんですよ?本当に…)
  • 12月上旬: 論文題目提出、学位申請、論文草案(初稿のまま)を審査委員(主査・副査)の先生方に提出
  • 12月下旬: 予備審査(事前審査)、公聴会準備着手
  • 1月上旬: 研究の一部にミス発覚!急いでミスした部分をやり直し
  • 1月中旬: 盛大に体調崩す、病院通い始まる
  • 1月下旬: 公聴会、その後論文修正
  • 2月上旬: 修正した論文を審査委員の先生方に提出
  • 2月中旬: 修正後論文が一発OKだったので、これを大学に提出
  • 3月下旬: 正式に学位取得が決定、学位記授与

10月中旬~下旬頃から論文を書き始めたのはかなり遅い方だと思います。

自慢ではありませんが修士論文は2週間で書き終えることができたので、博士論文もそこまで時間をかけなくても何とかなるだろうと油断しておりましたw

完全に考えが甘かったと心の底から反省しています…

私の大学の予備審査(事前審査)は、公聴会用のスライドを作成し、プレゼンするという形式でした。

先生方曰く、公聴会リハーサルも兼ねているようです。

そこで頂いたフィードバックをもとに、公聴会の準備を始めました。

スライドのみでなく、論文本文についてもフィードバックを頂いたので、その繁栄作業も行いました(こちらは公聴会後に着手しました)

初稿については、1ヶ月弱で130ページ超の論文を書いたので、本当に死ぬかと思いました。

他大学のスケジュールと比較すると私の大学は学位審査等が遅い方だと思いますが、それでも10月後半に論文を書き始めたのは非常に遅かったと思っています。

私のスケジュールは反面教師として参考にしていただけますと幸いです。

そのため、3月修了を目指すのであれば、10月までに論文執筆に着手しないと間に合わない可能性があります。

博士論文はいつまでに書き始めるべき?

さて、本題ですがいつまでに博士論文を書き始めるべきかを説明します。

論文執筆については、できれば2ヶ月ほど時間を取りたいので、初稿提出の3ヶ月前には書き始めた方がいいかもしれません。

多くの方が論文執筆と並行してプレゼン準備することになると思うので、こちらに1ヶ月ほど時間を割けるよう、論文執筆開始時期を初稿提出の3ヶ月前としました。

3月修了(初稿提出が12月)であれば9月頃に書き始めた方が良いかと思います。

もっと余裕をもって論文を書きたい場合は、7~8月頃に着手しても良いかもしれません。

9月修了であれば3月頃に書き始めるのが良く、かなり余裕をもって論文を執筆するには1~2月頃に書き始めるのが良いかと思います。

私の場合は、コロナ感染と研究ミス発覚という2度のアクシデントに見舞われました。

しかも、その後の無茶なスケジュールが原因で自律神経失調症を患ってしまい、追い込み時期は1日4錠の薬を飲みながら作業する羽目になってしまいました…

このようなアクシデントに備えるためにも、できるだけ早い時期に論文執筆に着手するのがベターかと思います。

幸い修正後論文を審査委員の先生方に提出したところ一発OKだったため何とか学位を取得できましたが、ここでNGや大幅修正が出ていたら危なかったです。

まとめ

今回は、私の博士論文関連スケジュールを例として、いつ頃から博士論文を書き始めればいいかを説明しました。

私は10月後半から論文を書き始めましたが、かなり遅かったと反省しています。

実際に、2度のアクシデントに見舞われ、学位取得が危ぶまれました。

ある程度余裕をもって論文を書くためには、3月修了を目指す方は9月頃、9月修了を目指す方は3月頃に書き始めるのが良いかと思います。

もっと余裕をもつためには、3月修了を目指す方は7~8月頃、9月修了を目指す方は1~2月頃に書き始めても良いかもしれません。

最後に、学位取得を目指す皆様が無事に学位論文を書き終えられるよう、心の底より応援しています。頑張ってください!!

プロフィール

さとぱん博士

29歳の博士研究員(ポスドク)
学部生時代に留年したが、大学院入試では筆記試験が免除され、修士課程修了時には奨学金の返還が半額免除された
加えて学振DC2に採用され、博士課程の途中まで借りていた奨学金の返還が全額免除された
学位取得と同時に学振PDに資格変更し、ポスドクとして研究に従事している
塾講師として2年連続で高校受験生全員を第一志望合格に導いたこともある
趣味: カラオケ、アニメ、マンガ、マギアレコード、etc...
※学振研究員が副収入を得るためには受入研究者の許可が必要ですが、AdSense広告では累計収益が8000円になるまで報酬が支払われないため、支払い開始までは広告を貼らせて頂きます。
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