さとぱん博士です。普段は博士研究員(ポスドク)として研究に明け暮れています。
時々、学振申請書の図に囲いを付ける方がいらっしゃいます。
今回は囲いを付けることの良し悪しについて説明します。
囲いを付けた図のイメージは次のような感じです。
※申請書の内容は適当です。私の研究とは全く関係ありません。

ちなみに、私も図に囲いを付ける派です。
しかし、私は囲いを付けた図の載せて三度申請しましたが、不採用Cの時もあれば第二次選考免除で採用内定を頂くこともありました。
私の周りにも囲いを付ける派と付けない派の方がいますが、囲いがあってもなくても採用されている方が結構いる(不採用の方もどちらの派にもいますが…)ので、採用結果に大きく影響しているとは思えないです。
なので、一概に図に囲いを付ければいいとは言えないと思います。
ここでは、申請書の図に囲いを付けるメリットとデメリットを説明した上で『囲いはどのような場合に有効なのか?』を述べます。
囲いを付けるメリット
早速、申請書の図に囲いを付けるメリットを説明していきます。
私が考えるメリットは以下の2つです。
- 図と文の境界がハッキリする
- 図が目立ち、注目されやすくなる
以下、それぞれについて説明していきます。
図と文の境界がハッキリする
学振申請書は白黒印刷されるため、図の色も文字と同じ白と黒になってしまいます。
そのため、図と文の境界が曖昧になってしまい、最悪どこに図があるのかパッと見では分からなくなる恐れがあります。
図に囲いを付けると、図と文の境界が分かりやすくなり、一瞬で図と文の見分けがつくようになります。
特に、文字が多めの図を載せる場合は非常に有効です。
見やすい申請書を作成できれば、好印象に繋がります。
図が目立ち、注目されやすくなる
特に、一目見て研究内容が分かるような明快な図がある場合には、囲いは非常に有効です。
明快な図に注目がいけば、パッと見で申請書の内容が大まかに分かることもあるので。
時間をかけなくとも内容が理解できる申請書は、審査員に非常に好印象を与えます。
後ほど述べますが、これは図ばかりに注目が集まってしまうというデメリットにもなりうるので注意が必要です。
囲いを付けるデメリット
メリットを説明してきましたが、申請書の図に囲いを付けるのは良い事ばかりではありません。
私が考えるデメリットは以下の3つです。
- 圧迫感がある
- 図が目立ちすぎる恐れがある
- 文字が殆ど無い図には不要
以下、それぞれについて説明していきます。
圧迫感がある
図に囲いを付けると、その分だけ余白が減ります。
囲いが無ければ、図の周りが空白になるため圧迫感が減ります。
空白だらけだと『内容がスカスカ』という悪印象を与えかねませんが、適度な余白が無いと圧迫感があり読みにくくなってしまいます。
そのため、余白が減ってしまい圧迫感があるというのは、図に囲いを付ける大きなデメリットであると言えます。
図が目立ちすぎる恐れがある
2つ目のメリットの部分でも述べましたが、図に囲いを付けると、その部分がかなり目立ちます。
それこそ、申請書の1文字目よりも図の方が先に目に入ってくる可能性もあります。
本文の補助的な意図で載せた、パッと見では内容が伝わらないような図も注目されやすくなってしまいます。
文字が殆ど無い図には不要
これはデメリットというほどではないかもしれませんが、文字が殆ど無い図に囲いを付ける必要はありません。
文字がある図の場合は、囲いが無いと本文と混同する恐れがあるため囲いは有効です。
しかし、文字が殆ど無ければ、本文と混同する可能性が低いため、囲いを付ける必要はありません。
ただし、文字がある図と無い図の両方が申請書内に混在している場合は、囲いを付けるように統一した方が無難かもしれません。
まとめ
学振申請書の図に囲いはあった方が良いか否かについて述べてきました。
図に囲いを付けるメリットは以下の通りでした。
- 図と文の境界がハッキリする
- 図が目立ち、注目されやすくなる
一方、デメリットは以下の通りでした。
- 圧迫感がある
- 図が目立ちすぎる恐れがある
- 文字が殆ど無い図には不要
これらを踏まえると、図の囲いは正直あっても無くてもどっちでもいいと思いますが、文字がある図を載せるのであれば囲いがあった方が良いかもしれません。
序盤でも述べましたが、囲いの有無が審査結果に大きく影響する可能性は低いので、最終的には個人の好みで良いと思います。
学振研究員を目指す皆様がより良い申請書を作成でき、採用されますことを心より願っています。
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