さとぱん博士です。普段は博士研究員(ポスドク)として研究に明け暮れています。
高校受験を控えている生徒の中には、志望校選びで迷っている方もいるかと思います。
特に「憧れの高校があるけど偏差値が高くて難しい!」と思っている方も中にはいるかもしれません。
私個人の意見としては、学力偏差値が目当てなら無理に進学する必要はないと考えています。
私は高校受験の時には、自身の偏差値-5程度の公立高校を受験し、その高校に進学しました。
これを聞いて少し勿体ないと感じる方もいるかもしれませんが、私としては大満足の高校生活を送れました。
ここでは、高校生時代の経験を踏まえて、公立高校受験での高望みをオススメしない理由を説明します。
あくまで私一個人の意見なので、鵜呑みにせず一つの参考にして頂けると幸いです。
実際に志望校を考える上では、多くの方の意見を参考にした上で決めることをオススメします。
初めに言っておきたいことですが、私が高望みをオススメしないのは、偏差値だけで志望校を決めている方に対してです。
次のような志望理由の方はチャレンジしても全然OKだと思います。
- 校風が好きだから
- 部活が盛んだから
- 尊敬する先輩が通っているから
- 仲のいい友達が受験するから
もう一つ注意点ですが、今回は公立高校受験のみを考えるので、私立高校受験ではあまり参考にならない点もあるかもしれません。
公立高校受験で高望みするデメリット
初めに、公立高校受験で高望みするデメリットを詳細に説明します。
私が考えるデメリットは以下の2つです。
- 安パイに比べて合格可能性が低くなる
- 合格しても周りのレベルについていくのが大変
それでは以下、デメリットの詳細を説明していきます。
安パイに比べて合格可能性が低くなる
当たり前ですが、レベルが高い学校を受験するほど合格するのは難しくなります。
私の経験上、公立高校受験では安パイを受験する人が多いです。
私が受けた高校では、合格者の約7~8割が余裕で合格した人達でした。
言い換えると、募集定員の 7~8割は初めから埋まったようなものという事になります。
つまり、募集定員の2~3割を残りの多くの受験生で争うことになります。
これだけだと分かりにくいと思いますので、具体例を用いて説明します。
例えば、募集人数300人の高校を500人が受験したとします。
募集定員の8割、つまり240人は余裕をもって受験したとします。
すると、残り60人の枠を260人の受験生で争うような感じになってしまいます。
見かけの倍率は1.67倍(500人/300人)ですが、高望みした受験生からすると倍率4.33倍(260人/60人)の試験を受けるような感じだと考えることもできます。
また、公立高校の受験に落ちてしまうと併願の私立高校に通うことになります。
私立高校は公立高校と異なり、高額な授業料がかかるため経済的に痛手を受けます。
しかも万が一、併願校を受験しなかった場合は2次募集を探したり、定時制・通信制高校に通うことになります。
(もしくは高校受験浪人ですw)
なので、リスクを抑えるためには高望みしないのが無難かと思います。
合格しても周りのレベルについていくのが大変

先ほども述べたように、合格者の約7~8割は余裕に合格した人達です。
つまり高校入学時点では、高望みして何とか合格した人は下位2~3割からスタートすることになります。
最悪、周りの生徒のレベルが高く感じて劣等感を味わう可能性もあります…
私が通っていた高校の授業レベルは、科目によりますが中間層の学力を想定したものが多かったです。
なので、ギリギリで合格した人にとっては授業内容が難しく感じる可能性が高いです。
実際に、途中で授業についていけなくなって置いてけぼりになっていた生徒も結構いました。
高校生の時に勉強に躓くと、大学受験に失敗する可能性が高まります。
実際に、進学校に進学しても授業についていけなくなり、大学受験で失敗する方は結構多いです。
就活等では、出身高校よりも出身大学の方が重要になってきます。
頑張って都道府県内トップクラスの進学校に入っても、F欄大学に進学してしまうと、そこそこ有名な企業に就職するのさえ非常に難しいです。
就業体制が全く整っていないブ〇ック企業に就職する…なんてことにもなりかねません。
将来を見越す上でも、偏差値が高い高校に進学したいという理由で、高望するのはあまりオススメできません。
ただし、高望みすることにメリットが全くないわけではありません。
もし自分の学力よりレベルが高い高校に合格できれば、大きな自信に繋がります。
公立高校受験で高望みしないメリット
続いて、公立高校受験で高望みしないメリットを説明します。
私が考えるメリットは以下の2つです。
- 受験に合格しやすい
- 良い成績を取りやすい
それでは以下、メリットの詳細を説明していきます。
受験に合格しやすい
これは言わずもがなといった感じです。
当然、学力的に余裕のある高校を受験した方が合格しやすいです。
公立高校受験に合格すれば、併願校の私立高校に通う必要もなくなり、授業料が安く済みます。
良い成績を取りやすい
これも当たり前のような気もしますが、学力的に余裕がある高校に進学すると良い成績を取りやすいです。
私自身の話で恐縮ですが、私も自身の偏差値-5くらいの高校に進学し、定期テストでは学年上位1割を連発しました。
授業中にモ〇ハンをやっていても良い成績を取れましたwww
その結果良い成績を取ることができ、国公立大学に推薦入試で合格しました。
私の場合は公募推薦でしたが、良い成績を取りやすいという事は指定校推薦も狙いやすくなります。
学力面だけに着目して志望校を選ぶ場合は、自身の偏差値より少し低い高校を受験し、その後有名大学を目指すのも一つの手かなと思います。
社会的な評価は『偏差値70の高校→F欄大学』よりも『偏差値55の高校→有名大学』という道を歩んだ方が圧倒的に高いので(笑)
ここで、公立高校受験で高望みしないメリットを纏めます。
あまり苦労せずに高校受験に合格し、入学後もウハウハしたい方は、学力的に余裕のある高校を受験することをオススメしますw
まとめ
ここで、この記事の要点を纏めます。
今回は、公立高校受験で高望みするのをオススメしない理由を書きました。
私が考える、公立高校受験で高望みするデメリットは以下のような感じです。
- 安パイに比べて合格可能性が低くなる
- 合格しても周りのレベルについていくのが大変
一方、高望みしないメリットは以下のような感じです。
- 受験に合格しやすい
- 良い成績を取りやすい
高校受験の志望校を決める上で、今回説明したデメリットやメリットを参考にして頂ければ幸いです。
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