さとぱん博士です。普段は博士研究員(ポスドク)として研究に明け暮れています。
今でこそ懸命に研究に勤しんでいる私ですが、実は学部生の頃に留年した経験があります。
ちなみに、私は大学院入試では筆記試験が免除されました。
今回は、留年した私が筆記試験免除で大学院に合格できた理由を交えながら、『留年しても筆記試験免除で大学院に合格できるの?』という疑問に答えます。
また、この記事を通して留年しても諦めない事の大切さを伝えられたらと思います。
結論を先に言ってしまうと、留年しても筆記免除で大学院に合格することは可能です。
実際、私がそのパターンです。
ただし、筆記免除者の選考基準は大学によって異なるので、留年すると筆記免除者に選ばれるのが非常に難しくなる大学院も存在します。
筆記試験免除者の選考にエントリーする必要がある場合は、大学院進学希望であれば、どのような成績でもエントリーすることを強く勧めます。
留年した方の中には、

留年したから人生終わりだ~
と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
私も留年した当初は何事にも自信を持てず、ヤル気も落ちていました。
しかし、今は全然そんなことはありません。
なぜなら、
大学院入試に筆記試験免除で合格して自信を取り戻したからです!
留年して自信をなくしている方がこの記事を読んで、「留年してもめげる必要はないのか!」と思って頂ければ幸いです。
大学院入試の筆記試験免除の基準は?
大学院入試の筆記試験免除の具体的な基準について知らない方は多いかと思います。
これについては、大学によって全然異なってきますし、そもそも筆記試験免除というシステムが存在しないところもあります。
例えば、私が通っている大学院の院試筆記免除者の選定基準は、本学に在学する学生のうち大学院進学希望者の中から成績上位者15名かつ各研究室3名までという感じです。
院試の定員が40名程度なので、上位3割に入ればほぼ確実に免除される感じです。
ちなみに、私が通っている大学院の場合は内部進学者限定なので、他大学から入学を希望する方はどんなに優秀であっても筆記試験を受けなくてはいけません。
勿論、外部進学者でも筆記免除制度の対象となっている大学院もあるので、事前に調査する必要があります。
- 大学院入試の筆記試験免除者の選定基準は、大学によって異なる
- そもそも筆記試験免除というシステムが存在しない大学も存在する
- 内部進学者のみが筆記試験免除の対象である場合も
留年した私が筆記試験免除で大学院に合格できた理由
初めに、留年した私が筆記免除で大学院に合格できた理由を説明します。
この理由ですが、以下の2つかなと思います。
- 留年した後は必死に勉強して良い成績を取ったから
- 私が通っている大学院では、単位が取れなかった科目の成績は除外して筆記試験免除者を選定するから
後者については、

それなら再履して授業・試験内容に詳しくなって、良い成績を取った方が有利じゃないの?
と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
それでも、大学院入試の筆記試験が免除された留年経験者は、私が通っている大学院でもかなり珍しいです。
長期留学や自学自習が原因で留年した人であれば、院試で筆記試験が免除された方は探せば普通にいるかと思います。
しかし、私は留学経験もゼロであり、自主休講期間中は自学自習なんて意識高い事は全くしていません。
単純に遊びすぎて留年しましたw
それなのに筆記試験が免除されたのは、自分で言うのも変ですが、かなり凄い事だと思います。
しかし、私以外の人間でも諦めずに勉強すれば、留年から院試筆記免除までの逆転劇を起こすことは可能です!
たとえ筆記免除にならなかったとしても、大学院に合格し、優れた研究成果を残すことは全然できると思います!
留年から筆記試験免除になるまで
私の話で申し訳ありませんが、留年から筆記免除までのエピソードをお話させて頂きます。
留年が決まってからは必死に勉強しました。
それこそ、講義が終わった後に、夜遅くまで図書館に籠って勉強していた記憶があります。
基本的に大学の講義は難しいので(特に理系は)、躓いたら勉強が得意な友人に教えてもらうことが多いかと思います。
しかし、私は独学で頑張りました。
大学に友人が全然いなかったので…
留年したら1つ下の後輩と友人になって勉強を教えてもらう、という方も割と多いかと思います。
しかし、私は独学で頑張りました。

2回も同じこと言ってしつこいぞ~w
後輩と友人になることもできなかったので…
勉強方法としては、教科書・講義資料・ノートを徹底的に写経して、重要な部分は何も見なくても書けるようになるまで脳みそに叩き込みました(笑)
学部生の時の成績推移のグラフを見せれば、努力していた時期に成績が伸びている様子を分かりやすく示せたのですが、
すいません、昔の成績表が見当たらず、グラフを作成できませんでした…
ちなみに、一番悪い時は2年後期で平均評定0.2~0.3(GPAだと0.2)、一番良い時は5年後期で平均評定4.67(GPAだと3.67)でした。
良い時と悪い時の成績の差がハンパないですねw
平均評定を0.2から4.67まで伸ばしたということに自分でも驚いています。
2年後期は無出席・テスト未受験・レポート未提出という理由で、殆どの科目の単位を落としました…
こんな酷い成績を取ったのに、院試で筆記免除されるのは変だと思う方が殆どではないでしょうか?
しかし、序盤でも述べたように、私が通っている大学院では
単位が取れなかった科目の成績を除外して、大学院入試の筆記試験免除者を選抜します。
そのため、私の場合は成績が回復してきた頃に履修した科目の成績評価だけを考慮して、院試筆記免除者に選ばれました。

それはズルいよ!
常に努力してきた人が可哀相じゃん!!
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私が通っている大学院ではそれがルールなので、諦めて下さいとしか言いようがありません。
勿論、単位が取れなかった科目の成績も考慮して、院試筆記免除者を選抜する大学院もあります。
ともあれ、留年後も自堕落な生活を続けていたならば、院試で筆記試験が免除されなかったでしょう。
私が留年したのに筆記免除者に選ばれたのは、常にではないですが、大学の後半で努力してきた結果だと思っています。
むしろ留年していなかったら、勉強に打ち込むこともなく、筆記免除者に選ばれるような成績は取れなかったと思います。
また、留年後は必死に勉強してきたからこそ研究が好きになり、大学院進学を決意したとさえ思っています。
そのため、もし留年していなかったら、研究が好きにならずに大学院を受験すらしなかったかもしれません。
最後に
今回は、私の留年から院試筆記免除までの逆転劇を交えながら、『留年しても筆記試験免除で大学院に合格できるの?』という疑問に答えました。
結論としては『留年しても筆記免除で大学院入試に合格することは可能』という事でした。
ただし、大学院入試の筆記試験免除者の選定において以下の注意点があることも述べました。
- 筆記免除者の選定基準が大学によって異なるので、留年すると筆記免除者に選ばれるのが非常に困難になる大学もある
- そもそも筆記試験免除というシステムが存在しない大学も存在する
留年しても筆記免除で大学院に合格する可能性はあります。
なので、たとえ留年したとしても投げやりにならずに、懸命に勉学に取り組んでみて下さい。
筆記試験が免除されなかったとしても、大学院に合格し、優れた研究成果を残すことは全然できると思います!
話が変わりますが…
何をしても上手くいかない時は、誰にでもあると思います。
むしろ人生は失敗の方が多いような気もします。

26歳の若造が何を偉そうなことを言っとるんじゃ!
ともあれ、逆境に立たされた時に腐らずに努力するのは大切なことです。
むしろ、逆境を乗り越えたからこそ見えてくる景色があると私は思っています。
私は大学2年生の頃に、勉強に身が入らずに授業をサボって遊んでいました。
そしてそのまま留年しました。
このままではマズい!と思い、留年してからは必死に勉強して、オール5に近い成績を取り続けました。
その甲斐もあり、研究室配属では第一希望の研究室に配属され、大学院入試では筆記試験が免除されました。
そして何より、研究が楽しいと思えました。
適当に頑張って、そこそこの成績を取って、適当に研究室を選んで、適当な会社に就職して…
という感じに何事も中途半端に済ませていたら、研究が楽しいと思えず、大学院にも進学していなかったと思います。
何より、今の私はいなかったと思います。
大学院入試で筆記試験が免除された理由が、単位が取れなかった科目の成績を除外して筆記免除者を選定するからだったとしても、
努力しなければ筆記免除者に選ばれなかったと思います。
このように、一度挫折を味わい、それを覆したからこそ成長したり、楽しいと思えることもあるのではないでしょうか?
今逆境に立たされている方がこの記事に出会い、気持ちを切り替えて努力しようと思って頂ければ嬉しいです(^^)
コメント