有名私立大と無名国公立大、迷ったらどっちに進学すべき?

学校・勉強

さとぱん博士です。普段は博士研究員(ポスドク)として研究に明け暮れています。

早慶上智・理科大・ICUやMARCH、関関同立等の有名私立大学に進学するか、それとも地方等にある無名の国公立大学に進学するかで迷っている方も中にはいらっしゃるかと思います。

今回は、有名私立大と無名国公立大のどっちに進学するか迷ったらどうするか、私の考えを述べます。

私の主観的な意見なので、鵜吞みにせず、あくまで進路選択のための一つの参考にして頂ければ幸いです。

私自身、KO大の指定校とそこそこ国公立大の公募推薦で迷って後者を受験・進学した人間なので、少し国公立を過大評価するかもしれません(笑)

結論を先に言ってしまうと、

こればかりは本当に人によって違ってくると私は思います。

なぜなら、 有名私大と無名国公立大に進学する場合で、メリットやデメリットが異なるからです。

それらのメリット・デメリットを吟味して進路を考えるべきだと私は思います。

具体的には、以下のような方は有名私大に進学すべきだと思います。

  • 将来は大企業で働きたい方
  • ネームバリューやブランド力を重視する方

一方、次のような方は無名国公立大向きだと思います。

  • とにかく出費を抑えたい方
  • ネームバリューやブランド力に興味がない方

以下、有名私大と無名国公立大に進学するメリットとデメリットを詳しく見ていきます。

有名私大に進学するメリット・デメリット

私が考える、有名私立大に進学するメリットは以下の通りです。

  • 有名私大卒業生の平均年収が高い
  • 経歴に箔が付く

一方、デメリットは以下の通りです。

  • 学費が高い
  • 有名私大を卒業しても高収入を得られるとは限らない

※ここでいう有名私大とは、以下の大学を想定して頂ければと思います。

早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、東京理科大学、国際基督教大学(ICU)、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学

それでは、有名私大に進学するメリットについて詳しく見ていきます。

メリット1. 有名私大卒業生の平均年収が高い

まず初めに、卒業生の平均年収が高いことが挙げられます。

実際に、2021年度の出身大学別平均年収ランキングを見てみましょう。

【年齢別】出身大学別年収ランキング (卒業生の年収が高い大学ランキング2021【ベスト30・完全版】より)

これを見ると、上で述べた有名私大が数多くランクインしていることが分かります。

一方、国公立大学についても有名校ばかりランクインしています。

そのため、有名私大卒業生の平均年収は無名国公立大卒業生に比べて高いといえるでしょう。

メリット2. 経歴に箔が付く

2つ目のメリットは、経歴に箔が付くことです。

履歴書を見て、早稲田とか慶応出身だったらカッコよくないですか?

私はそこそこ国公立出身ですが、大学名に詳しくない方に大学名を教えても、殆どの確率で分かってくれません。

早稲田や慶応出身だと、大半の方が

マジで!?超凄いじゃん!

という感じの反応をします。

続いて、デメリットについて述べていきます。

デメリット1. 学費が高い

私立大学に通う最大のデメリットは、学費が高いことです。

年間授業料は、文系でも国公立の約2倍、理系だと約3倍、医療系だともっと高額です。

それこそ一人暮らしする場合は、家賃等の生活費ものしかかってきます。

所属学部や生活の質によりますが、学費と生活費を合わせると、4年間で約1000万円かかります

奨学金を借りて、親から仕送りを送ってもらって、バイトをしても稼ぐのが結構大変な額だと思います。

地方に住んでいて、

自宅から通える国公立でもいいけど、できれば都会の有名私大に通いたいな~

と考えている方は、経済面も考慮して進路を考えるべきかもしれません。

デメリット2. 有名私大を卒業しても高収入を得られるとは限らない

2つ目のデメリットは、有名私大を卒業しても高収入を得られるとは限らない事です。

これを読んで、

さっき有名私大出身者の方が給料高いって言ってたじゃん!

あれは嘘だったの!?

と思った方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、先ほど述べたのは平均年収であって、必ず高収入という訳ではありません。

一般に、中小企業や公務員に比べて、大企業の社員の給料は高いです。

有名大学出身者の平均年収が高いのは、大企業に就職する方が多いからだと思います。

しかし、有名大学を卒業しても大企業に就職するのは至難の業です。

大企業の就職試験の倍率は非常に高く、学歴が優れていても内定を取れるとは限りません。

数多くの大企業の就職試験を受けた友人の話によると、

学歴が優れているのは当たり前で、それ以外に特出したものがないと内定を貰えない

との事です。

実際に私の高校時代の同級生に大手外資系企業に就職した方がいますが、彼の場合は有名大出身で数千人規模のインカレサークルの代表も務めていました。

しかし、有名大出身でも日本国内の同年代の平均年収を下回る方も少なくありません。

卑近な例ではありますが、私の場合は平均年収ランキングに入っている大学(私立ではありませんが)を卒業しましたが、27歳で年収100万円未満です。

つまり、有名大学を卒業すれば、必ず大企業に就職できて高収入を得られるとは限りません。

最悪の場合、高い学費を支払った挙句に、給与水準が低い仕事に就く可能性もなきにしもあらずです。

なので、将来の収入のみが目的で有名私大に進学するのは、あまり得策でないかもしれません。

無名国公立大に進学するメリット・デメリット

続いて、無名国公立大学に進学するメリットとデメリットを見ていきます。

私が考える、国公立大に進学するメリットは以下の通りです。

  • 学費が安い

一方、デメリットは以下の通りです。

  • 有名私大卒業生に比べて平均年収が低い
  • 世間からあまり評価されない可能性がある

メリット1. 学費が安い

国公立大学に進学するメリットは、何といっても学費が安い事です。

文系でも私大の約半額、理系なら約1/3、医療系に至っては比較にならないほど学費が安いです!

一人暮らしなら生活費が結構嵩みますが、実家から国公立大に通うとなると家計にかなり優しいです。

また、奨学金を借りる場合は、私大に比べて学費が安い分、借りる額も安くて済みます

そのため、私大生に比べて卒業後の奨学金返済が楽になる可能性が高いです。

続いて、デメリットについて述べていきます。

デメリット1. 有名私大卒業生に比べて平均年収が低い

無名国公立大に進学する1つ目のデメリットは、有名私大卒業生に比べて平均年収が低い事です。

序盤で載せた出身大学別年収ランキングを再掲します。

【年齢別】出身大学別年収ランキング (卒業生の年収が高い大学ランキング2021【ベスト30・完全版】より)

国公立大も何校かランクインしていますが、いずれも有名大学であり、無名な地方国公立大は全然ランクインしていません。

なので、大企業に就職して高収入を得たい方は無名国公立大に進学するのはあまり得策ではないように思います。

デメリット2. 世間からあまり評価されない可能性がある

2つ目のデメリットは、世間からあまり評価されない可能性がある事です。

無名大学の知名度や評価は、有名大学とは比較にならないほど低いです。

国公立大学であっても、大学に精通していない方からFラン私大と同程度に思われる事はよくあります。

私は平均年収ランキングに載っている国公立大出身ですが、Fラン扱いされる事はしょっちゅうです(笑)

また、本当に無名な大学に進学すると、就活にも影響が出ます

特に大企業の就職試験では厳しい学歴フィルターがあるので、無名大学の学生では面接に辿り着くだけでも至難の業です。

なので、無名大学に進学すると将来的に高収入を得るのが困難です。

本気で高収入の仕事に就きたいのであれば、無名国公立大ではなく、高い学費を覚悟の上で有名私大に進学すべきだと思います。

まとめ

私が考える、有名私大に進学するメリットは以下の通りでした。

  • 有名私大卒業生は平均年収が高い
  • 経歴に箔が付く

対してデメリットは以下の通りでした。

  • 学費が高い
  • 有名私大を卒業しても高収入を得られるとは限らない

一方、無名国公立大に進学するメリットは以下の通りでした。

  • 学費が安い

対してデメリットは以下の通りでした。

  • 有名私大卒業生に比べて平均年収が低い
  • 世間からあまり評価されない可能性がある

これらを踏まえて、有名私大と無名国公立大に向いている方の特徴を纏めると以下のようになるかと思います。

初めに、有名私大進学に向いている方の特徴は、

  • 将来は大企業で働きたい方
  • ネームバリューやブランド力を重視する方

です。続いて、無名国公立大進学に向いている方の特徴は、

  • とにかく出費を抑えたい方
  • ネームバリューやブランド力に興味がない方

です。

進路選択する上で、多くの方の意見を聞いたり家族に相談したりすることは大変重要なので、私の意見はあくまで1つの意見として捉えて頂ければと思います。

最後になりますが、この記事が進路選択で迷っている方々の一助になれば幸いです。

プロフィール

さとぱん博士

29歳の博士研究員(ポスドク)
学部生時代に留年したが、大学院入試では筆記試験が免除され、修士課程修了時には奨学金の返還が半額免除された
加えて学振DC2に採用され、博士課程の途中まで借りていた奨学金の返還が全額免除された
学位取得と同時に学振PDに資格変更し、ポスドクとして研究に従事している
塾講師として2年連続で高校受験生全員を第一志望合格に導いたこともある
趣味: カラオケ、アニメ、マンガ、マギアレコード、etc...
※学振研究員が副収入を得るためには受入研究者の許可が必要ですが、AdSense広告では累計収益が8000円になるまで報酬が支払われないため、支払い開始までは広告を貼らせて頂きます。
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